暑さ対策

gushoukuuron2005-06-30

梅雨というのに連日の晴天。
新潟では大雨が降ったというが、
西日本はさっぱり。
ここ紀南地方でも、ちょっとしたお湿り程度の雨は降るが、
梅雨というには程遠い。
湿気ムンムンの梅雨がないのはよいのだが、...暑い。
 
その暑さへの対策。
出材の仕事は、木を伐ってしまった後での仕事なので、炎天下での仕事が多い。
帽子を被りたいところなのだが、まずヘルメットを被らなければならない。
仕方がないので、ヘルメットに笠を貼り付けたりしてお日様をしのいだりする。
 
あと、お茶を凍らせて持っていくなんてのは基本中の基本。
たくさん飲む人飲まない人、個人差はあるが、私の場合、2Lほど発泡スチロールのクーラーに入れて持参している。
クーラー持参なんてことは、造林の仕事の場合、間伐や下草刈りでは難しい。
出材の場合は一箇所で仕事をすることが多いので、クーラー持参なんて芸当も可能なのだが、
山の中をあちこち移動しながら作業をする造林の仕事では、ちと無理。
間伐はまだ木立の中だから少なくともお日様からは逃れられるが、
下草刈りはそうはいかない。夏の下草刈りの作業が林業の作業ではいちばん厳しいといわれる所以だ。
 
あと欠かせないのが、塩。塩水。
汗を大量にかくと体内の塩分が流れ出てしまい、どれだけ水を飲んでも脱水症状を起こしてしまう。
そこで塩分の補給が不可欠。
ポカリスエットのようなスポーツ飲料がよいのだが、毎日大量に買うのも大変なので塩水を持っていくようにしている。
塩をそのまま持って来て、直に舐める人もいる。
塩水の味は、塩の良し悪しで決まる。最近流行の「〜の美味い塩」なんてのを使うとよい。
高価だが、一日の使用量は微々たるものなので日割りにすると安いものだ。
100グラムもあればひと夏十分足りるし、余れば野菜なんかにかけてもよい。
美味しいよ。
 
そんなこんなでいろいろやっているのだが、暑さ対策の新兵器として最近愛用しているのが空調服というスグレモノ。
写真の如く、服の背中にファンを2個取り付け、それを電池で回す。
な〜んだ、ってな感じのものだが、これがかなり効果がある。
かいた汗に風を当てて蒸発させ、その気化熱で冷やす。
腋の下や首筋に風が通り、とっても涼しく感じて、GOODです。
 
この服を着用しているおかげで、一日仕事をした後の疲労感も軽くなったような気がする。
また、水を飲む量がぐっと減った。
2L持参と書いたが、最近飲むのは1L強くらいになった。2Lでも少ないくらいだが。
大量に冷たい水を飲むのは、飲んだときはよいが、その冷たさが体に負担がかかり、あまりよくない。
 
このように暑さ対策に素晴らしい効果がある空調服であるが、難点を挙げると、まずお値段が高い。
写真のヤツが1万2800円。
それに電池も必要。単3が4本。
充電式の電池と充電器も併せて買ったのだが、これが約4000円。
稼ぎの少ない私にとっては少なからざる金額でありました。
それと気になるのが、耐久性。
山仕事はハードだから、ひと夏使えるかどうか...
ひと夏持ってくれさえすれば、その効果を考えると、高いとは思わない。
 
何にせよ、早くこの服が大量に出回るようになって、もって安く手に入るようになって欲しい。
クール・ビズなんてわけのわからないことが盛り上がっているが、それに便乗でも何でもして、安くして欲しい。
野外で使用するだけでなく、室内でも皆がこれを着用するようになれば、
冷房を抑えることができて、省エネ効果も相当なものが期待できるでしょう。