山仕事

伐倒の手順

今日は木の伐倒の手順を紹介したい。 まずは使用する道具から。 木を伐るのにチェーンソー。それからクサビ(黄色のもの)、 クサビを撃ち込むためのヨキ。 クサビを撃ち込むのは刃のついたヨキでなくハンマーでよいし、実際そうする人もいるが、たいていの…

伐り込み

ここのところの山仕事は伐り込みである。伐採の伐のほう。普段は「伐り込み」などと言わず、単に「伐り」というだけだが。 いま伐っている山は樹齢70年程のスギ・ヒノキの林だが、現在伐っているのはスギ。ヒノキも伐るのだが、後回し。理由は後述する。 …

炭窯跡

今日、仕事で山の中を歩いていたら、炭窯を見つけた。 紀州の山は、かつては炭焼きが盛んであった。ここらあたりのことは宇江敏勝氏の本に詳しい。 山の方々に多くの炭焼き人がいて、炊事等に使われる炭を生産していた。燃料革命以降炭の需要はなくなり、炭…

林業架線作業主任者

今日から林業架線作業主任者の講習を受ける。

雨の中での仕事

今日は雨で仕事は休みだろうと思っていたところが、朝起きてみると降ってはいなかった。 昼くらいまでは持つかね、と思いつつ仕事に出かけたが、期待に反して現場に着くやいなやポツリポツリと降ってきた。 そして、仕事を始めるとまもなく、かなりの降りに…

「都市と地方の共感を深める「緑の雇用」推進県連合」共同政策提言 その2

昨日のエントリーは、森林組合への悪口で終わってしまったので、本日は提言そのものについてのコメントを。 提言たって公表されているのをみると、なんだこりゃ、というくらいの簡単なもの。 これではコメントのし甲斐もないのだが...。 まず、「1 新た…

「都市と地方の共感を深める「緑の雇用」推進県連合」共同政策提言

少し前のニュースになるが、 「都市と地方の共感を深める「緑の雇用」推進県連合」共同政策提言」なるものが発表された。 これも理念は立派。ご立派。 「緑の雇用」は、まず理念だけはご立派なのだ。中身はお粗末だけど。 “都市と地方の共感を深める”には笑…

暑さ対策

梅雨というのに連日の晴天。 新潟では大雨が降ったというが、 西日本はさっぱり。 ここ紀南地方でも、ちょっとしたお湿り程度の雨は降るが、 梅雨というには程遠い。 湿気ムンムンの梅雨がないのはよいのだが、...暑い。 その暑さへの対策。 出材の仕事は…

今日は少し怖かった

昨日の「ケガの様子見」休暇が明けて、本日は出勤。 「休暇」が一日で済んで、ヨカッタヨカッタ。 仕事の内容は一昨日と同じ、造材作業。 やっていることは今までと全く同じなのに、今日は少しチェーンソーが怖かった。 ブンブンまわるチェーンソーを振り回…

ケガ

またもやマヌケなことに、ケガをしてしまった。 今度はチェーンソーで足を斬った。左足の膝。チェーンソーでケガをするのは、ここが多い。 これでも左の膝は、ほんの皮一枚程度だが斬ってしまったことが何度かあったし、 他の人が怪我をするのもたいてい、こ…

梅雨入り

ついにやってきました、鬱陶しい季節。 今日、気象庁は近畿地方で梅雨入りを発表した。暦の上でも、今日は「入梅」。ピッタシだ。 これからしばらくは、我が家の除湿機には大活躍をしてもらわねば。 わが紀南地方はとにかく雨が多い。 一日に100mm以上の降雨…

楽チン

新しいチェーンソーを購入した。 機種はスチールのMS361。 これでチェーンソーの購入は4台目。 樵暦3年弱で4台はちょっとハイペースか。 けれど必要なものは必要だし... ま、新しい道具をすぐに欲しがる私の性格が影響していることは否めないのだが…

風の影響

木はなかなかに強靭なものである。 少々の風にはどうということはないが、 それでもやはり限度がある。 その、限度を超えた例がこれ。 木がこのような状態になったものを「風モミ」という。 読んでそのまま、つまり風に揉まれてしまったわけだ。 水平方向に…

集材機

これもまた、古い機械である。 この写真の機械は昭和50年代の製造だから、 もう四半世紀は活躍していることになる。 途中でメンテナンス・修理はするものの、 長持ちするものだと感心する。 発動機はディーゼル・エンジンで丈夫だし、 構造も比較的簡単な…

アベック

林業で架設する架線には、集材線と運材線の2種類がある。 写真は材を運ぶ運材線で使用するキャレッジ(搬器)である。 キャレッジとは、主索上を往復して 材などの荷を吊り上げる装置のこと。 たいていは「キャレ」と短縮して呼ぶのだが、 運材線のキャレッ…

伐採跡地

これは昨年、伐採した跡地。 荒涼たる風景。 まだ伐って間もないので、ほとんど草木が生えていない。 2,3年もすると周りから進入してきた植物やら、 もともとこの土地の中に埋まっていた種子が発芽して、 賑やかになってくる。 予定では、この場所にまた再…

伐採中

前日の写真で、一部木を伐倒している場所での写真。 架線を張るためのリード・ロープを引っ張りに来たときに撮影。

伐採前

伐採前の山の様子。 これがどのように変わっていくのか、 定点観測してみようと思う。 一部は既に伐ってしまっているが、 これは架設を行うために、先行して伐倒を行ったもの。 この部分に架線架設を行う。

今日は疲れた...

一週間ほど前に、かるこ登りは使わない、と書いたが 今日、そのかるこ登りで木登りをしなけれならなくなった。 昨日までに運材線を架設して張り上げたのだが、 その線が隣の山のヒノキの張り出した枝にかかってしまっていたのだ。 こうなると主索上を走る搬…

木登りの方法

出材の仕事で架線を張る場合にも、当然木へ登る必要が出てくる。 架線は高い場所に架設する必要があり、 そのためには木の高いところで支点を取らなければならないからだ。 架線作業の場合の木登りは同じ場所を何度も登らなければならないので、 かるこ登り…

木登り

今日、木登り講習会に参加してきた。 この講習会は奈良県の川上村で長年林業にたずさわってきた杉本さんが、 おそらく私的に行ったもの。 杉本さんは杉の種取りの名人で、 「森の聞き書き甲子園」なる企画なんかでも取り上げられてきた人。 この人とも川上村…

主索張り上げ

なんやかんや、いろいろ手間隙かかって 本日やっと主索の張り上げた。 主索は最も荷重がかかる架線であり、 もっとも太いワイヤーロープを使用する。 今回使用しているのは24ミリ。距離は約1,200メートル。 主索の張り上げには、右のような器具を使用する…

新しいワイヤーロープ

新しいワイヤーが現場に到着 エンドレス索用の12ミリが5,000メートルと 主索用の24ミリが1,300メートル 昨日までの作業でエンドレス索の張り上げは済んでいたのだが、 ここまでが大変だった。 最小限の資材を荷揚げしたら、次はワイヤーを誘導するロープの引…

持ち

今日のから新しい現場で架線架設にかかる。 で、まず「持ち」である。 「持ち」とは読んで字の如く何かを持つわけなのだが、 何を持つのかというと、当然のことながら架設資材。 滑車12インチ×2、16インチ×1に、 それらを取り付けるためのワイヤーロー…

マヌケなこと

今日、ケガをしてしまった。 エンドレス索の滑車を立木に固定するのだが、 その立木だけでは弱いので 他の木から控え索をとる作業をしていた。 4分のワイヤで控えを取っていたのだが、 ワイヤというのは人の力では充分に締め上げることが出来ない。 で、「…

テッポウ

今日はテッポウ撃ちであった。 右の画像がそのテッポウ。要は鉄の筒に火薬を詰めて、 ドン、とぶっ飛ばす、というシロモノ。 玉にロープを結んでおいて、谷のこちらと向こう側とをロープで張り渡す。 そしてそのロープを利用してワイヤを張り渡そうというと…

自然破壊

右の画像では良くわからないかもしれないが、 伐採の現場である。薄く緑になっているところに切り倒された木がある。 その木をこれから搬出しようというわけである。 しかしこの姿、まず、自然破壊でしょうな、普通の人からすると。 もちろん木を出した後、…

収入。

昨年の私の収入は年収で240万であった。240万ピッタリ。 一日働いて1万円なので、240日働いたということだ。 源泉徴収表を見ると、その年どれだけ働いたかとうことまでわかり、便利である。わはは。 この年収を公開するのには少し躊躇した。 これ…

集積間伐

緑の雇用で森林組合で働いていた頃 これはバカバカしい作業だ。 間伐をするわけなのだが、 木をわざわざ等高線方向に切り倒さなければならない。 木はどうしても、下へ向いて倒れようとする力がかかっているので、横に向いて倒すのは難しいし、危険だ。 机上…

緑の雇用

私は木村良樹・和歌山県知事が提唱した「緑の雇用」事業で、現在すむ山村に移り住んできた。 「緑の雇用」は ・荒廃の進む森林の「環境保全」 ・中山間地域の「雇用創出」 ・過疎地域の「活性化」 の一石三鳥を狙う施策だということで、理念は立派なんだけど…