わが町にも「九条の会」

数ヶ月前のとある日、とあるところで知人と出会った。その知人は、「よいところで会った。実は聴きたい事があったんです。」続けて、「憲法9条に興味、ありますか?」
その問いに何と答えたか、既に忘却の彼方だ。いきなりそのような質問をぶつけられて面食らったのは覚えている。「興味はない」とは答えなかった。そのときはゆっくり話をする時間もなかったので、「また時間があったら、ゆっくり話をしよう」くらいのことを言ったろうか。

その彼女が、お盆前のある日にウチを訪ねてきた。「わが町でも九条の会を作りたい。なにかせずにはいられない。会を立ち上げるので参加して欲しい」と。
これはまた難しいことを始めようと思い立ったもんだ。が、その意気や良し。兎にも角にも一歩を踏み出そうとする彼に敬意の心意気を買って、参加してみることに。

ただし。私は護憲派ではない。どちらかというと改憲派だ。マトモに読めば9条はオカシイ、と思う。
むろん、戦争には反対、日本が“普通の”国になることも反対だ。現在「日本を普通の国に」という議論によく出くわすが、ここでいう”普通”の代表格はアメリカだとしか思えない。アメリカは断じて“普通の国”ではない。
9条の“普通に”形にすべきだ。だが、どうも今の日本、”普通”ではない。小泉・ブッシュコンビの登場で、どんどん妙なことになっている。なら、”普通”でない憲法も、まだ存在価値はあるか。何せ9条は、日本を“普通”の国に変えてしまう歯止めになっているのだから。

と、まあ、こんなようなことをそのとき述べたと思う。で、聞いてみると、日本を“普通”の国にしようとする今の小泉政治の流れに危惧を持ち、すでに、9人の著名人による「九条の会」が結成され、それを契機に全国各地で「XX(地名)九条の会」の会が発足しているとのこと。不勉強で、知りませんでした。