雨の中での仕事

今日は雨で仕事は休みだろうと思っていたところが、朝起きてみると降ってはいなかった。
昼くらいまでは持つかね、と思いつつ仕事に出かけたが、期待に反して現場に着くやいなやポツリポツリと降ってきた。
そして、仕事を始めるとまもなく、かなりの降りになってきた。
これでは早々に仕事は切り上げかな、と思うと同時に、ちょっとつらいな、と思った。
なにせ、今月は昨日8日の時点で出勤は2日。今日一日仕事をしたとして、3日にしかならない。これでは辛い。
その上、私には今日が今月の最終出勤日になるかもしれないのだ。
来週から架線作業主任者の講習が始まって、3週間は現場へは出れない。
7月の稼ぎが2日分では...。
2日が3日になっても大差ないが、それでもこの1日分は大きい。
一月分の米代が出るかでないか、なのだ。

が、その思いは皆も同じだったらしく、だれも仕事を切り上げようとは言わない。
私の持ち場は造材土場なので、足場がよく、雨に濡れるのをガマンすれば良いだけだからまだマシだが、
山で荷掛け(こちらではトン掛けと言う)をしている人は、大変だ。
足場は滑って悪くなる上、雨からの逃げ場がない。
この人が根を上げたらそこで仕事は終わりになるのだが、今日は止めようと言わない。
稼ぎが少ないと辛いのは、皆同じなんだね。
 
お昼時に少し雨が小康状態になった。
雨の中で弁当を食べるのは辛いので、これには助かる。
昼休みは早々に切り上げ、すぐに仕事にかかる。
こんな日は少しでも早く仕事を済ましてしまいたいからだ。
 
少し早い時間で仕事を終了にはしたものの、結局一日の稼ぎになった。めでたし。
雨合羽を着ずにいたので(持ってはいたが暑いので着なかった)、全身ズプ濡れ。
おまけに木の切り屑が濡れた服に貼りつき、とっても汚い。
帰りに作業着を着たまま川に腰まで浸かって、洗っていく。どうせ濡れているのだから一緒。着替えはあるし。
 
しかし、やっぱり雨に濡れての仕事は疲れた。
気温が高いといっても濡れると体温を取られるし。
ま、しかし山仕事なわけであるから、時にはこんなこともあるのは仕方のないことだ。