実力主義

一昨日、昨日あたりの報道で、サラリーマンが一年間で100億稼いで長者番付のトップに立った、とやっていた。
正直、羨ましい限りだが、報道では「成果主義に基づく実力によるものだから、当然」だというものと、
「浮ついたマネーゲームによるもの」と批判的なものと双方あったように思う。
私としては「マネーゲーム云々」としたい気持ちが強いなぁ。
 
この報道でまず思ったのは、「お金の仕事の対象として扱う者は有利だな」ということ。
この100億円の人、相当な「実力」の持ち主で、企業をいくつか渡り歩いて、今のポジションを実力で確保し、
実力で成果を勝ち取った上での報酬であるとのことだが、
いくら実力があっても他の業界では、年間100億なんて稼ぐことはできなかったろう。
林業なんかでは絶対無理。もっとも、そのような「実力」の持ち主が林業に身を投じるはずもないんだけど。
 
それにしても、「マネーゲーム云々」の報道も、明確な根拠をもとにしての発言ではないので、
やっかみにしか聞こえないのが残念。やっかむのも無理はないけど。
ホリエモンなる人物が「稼ぐが勝ち!」と言ったとか、そのような中身の本を出版したとか、
フジテレビとのバトルの時にいろいろと話題になったが、
これにしてもホリエモン個人の人格を未熟だの何だのという論評はあったものの、
その発言がどう問題なのか、明確に指摘したのには出会わなかったように思う。
やっぱり「稼ぐが勝ち」なのかも。
なんだかんだ言っても、今の世の中ものを言うのは「お金」という記号ですからね。
 
それにしても、「実力」ってなんだろう?