収入。

昨年の私の収入は年収で240万であった。240万ピッタリ。
一日働いて1万円なので、240日働いたということだ。
源泉徴収表を見ると、その年どれだけ働いたかとうことまでわかり、便利である。わはは。
 
この年収を公開するのには少し躊躇した。
これだけしか稼げないのは恥ずかしい、という意識がどこかにあるからだ。
特に昨今は、稼ぎの多寡で勝ち組、負け組などという色分けすることが流行っているからなおさらだ。
 
この一日1万円は、命がけの1万円である。
林業という仕事、事故が非常の多い。命に関わる事故になることも決して少なくない。
そんな話は周りにゴロゴロ転がっている。
 
イラク戦争が始まった頃、テレビでアメリカの兵士の命の値段、なんてことを取り上げていたのを見た覚えがある。
安いものだと、出演者は言っていた。
そのとき思ったものだ。われわれの命の値段も、安いものだ。一日1万円。
余談ながら、そのときもうひとつ思ったこと。イラク人の命の値段はもっと安いんだろうな、と。
 
世の中金だけではない。頭ではわかっている。現にそう思うから、こんなところにやってきた。
しかし現実の問題において、目の前に立ち塞がるのは「カネの壁」であることが多い。非常に多い。