集積間伐

gushoukuuron2005-02-04

緑の雇用森林組合で働いていた頃
 
これはバカバカしい作業だ。
間伐をするわけなのだが、
木をわざわざ等高線方向に切り倒さなければならない。
木はどうしても、下へ向いて倒れようとする力がかかっているので、横に向いて倒すのは難しいし、危険だ。
机上でのみ仕事をしていればよい人たちは、こんなバカげたことを考え、指示する。
 
しかもさらバカげているのは、横に倒した木の枝を払い、短く小切って見栄えよく集積しろ指示をだすことだ。
たしかにそうすると見栄えだけはいいけど、でも誰のために見栄えをよくする?
たった一度だけ、検査にくるお役人のため?
それとも野生動物の足元をよくするためか?
 
土壌の流出を防ぐためだと、理由付けをしたりもする。
では小切って集積してしまっては無意味である。
なるべくなるべく長いまま、地面に接地するようにしなければ。
 
我々にまかせてもらえば、こんなことをする同じ労力でもっともっと多くの山の手入れが出来るのに。
 
この写真を撮影したのは多くの観光客が通る道のそばなので、見栄えを良くする理由はなくないのだが、
同じお金をかけるなら、この間伐木を出してやりたかった。
そちらのほうが見栄えは良くなるし、なによりももったいないではないか。
 
さらに付け加えておくと、この作業、わざわざ観光客が多くなる時期を選んでさせてもらいました。
観光客はよろこんでたけど。
事故がなくてよかった。