もっとマジメにやれよ


      

 
共謀罪法、民主党案受諾へ 与党一転、今国会成立も
 
今朝、華氏451度さんから頂いたTBには驚いた。
何が何でも共謀罪を創設したい自民党は、何かしでかすかもしれないとは思っていた。でも、国会会期も終わりに近づき、小泉首相が会期延長を重ねて否定するなかで与党の中にも「継続審議やむなし」の声が大きくなったと報道され、とりあえずはちょっと一息つけるのかな、なんて気分になっていたところに民主党案丸呑みのウルトラHだというのだから、やってくれたか、って感じ。
昨晩は早くに就寝してしまい、ニュースを知ったのは華氏さんからのTBが第一報で、もう時間がなくて今回は何のアクションも起こせぬままだったのだけど、帰宅してニュース速報をチェックすると
 
共謀罪民主党は採決応じぬ方針
 
少しホッとして、それでもまだワカランと思って七時のNHKニュースを見ていると、そこでも報道されていたので、どうやら今回も共謀罪法成立は避けられるようだ。ヨカッタ。
けど、まだ継続審議だからね。廃案ではない。どうせ秋に臨時国会が開会されるのだろうから、そこで再びグチャグチャとやってくるだろうな。民主党の案とて共謀罪を創設するものになっているのだから、秋の国会で民主党案をベースに審議されたら、次は民主党も応じないわけには行かないかもしれない。秋までに民主党共謀罪に対するスタンスを変えるように迫らなければならないだろうか(やっぱり破防法では件の条約に批准できないのかな?)

それにしても腹が立つのは、政府与党の不真面目さ。民主党案を丸呑みするというのだったら、これまでも議論はいったい何だったというのだ? おまけに丸呑みした後吐き出す(「保坂展人のどこどこ日記」参照)んだというのだから、呆れ果ててしまう。もっとマジメにやれと言いたい。
 
いずれにせよ、これで与党は墓穴を掘ったのではないか? とにかく何でもいいから共謀罪を創設したいという与党の善からぬ性根は浮き彫りになったし、また一度民主党案を呑むと言った以上、継続審議とはいえ民主党の意向を無視できなくなったわけだし。後は民主党がもっともらしい理由を見つけて民主党案を引っ込めさえすれば、共謀罪は廃案になるし、民主党の支持率がさらに上がって来年秋の参院選で与党は惨敗を喰らい、もう二度と共謀罪なんてのを持ち出すことができなくなるだろうし、言うことないのだが。
 
素人の大甘の予想だけど、是非ともそうなって欲しい。それにはまず、民主党に法案を撤回させなければ。やっぱりまた、電話・FAX・メール攻勢ですかね?